小児科・予防接種・アレルギー・乳児健診 高畠小児科・アレルギー科医院(香川県高松市木太町1813-1)
高畠小児科・アレルギー科医院
ゆうびん車のはなし
当院の東側には、建物に隣接して大きな列車が置いてあります。
これは郵便車(ゆうびんしゃ)という種類の車輌で、手紙やはがきを運びながら、目的地別に仕分けるためのものです。今はもう、走っていません。
今から20年以上前の1980年代に、旧国鉄の物品を、一般の人に払い下げていた時期がありました。
それを聞いて、はじめは「貨車を買って、倉庫代わりに使おうか」というつもりで会場に出向いたのですが、そこでこの郵便車を見て、内部のおもしろさや珍しさに一目ぼれし、購入を決めました。
(ちなみに小型の蒸気機関車も売りに出されていて、そちらも勧められましたが、さすがに使いみちを思いつかなかったので、お断りしました)
そして、1989年の冬、とても寒い日の早朝に、特別大きなレッカー車に引かれて、この郵便車は今の場所にやってきました。
しばらくの間は、近所の子供たちの遊び場になっていましたが、医院の移転が決まったときに、建築士の方と相談して、建物と郵便車を接続し、半分はプレイルームとして、半分は脳波室やレントゲン室として(全長22mと結構長いのです)使用することになりました。
この郵便車はスユニ50という型式で、おそらく今はもう数台しか残っていないと思われます。そのせいか、時折鉄道好きの方が見学に来られます。
外装のペンキを塗り替え、内壁一面に動物のイラストを大胆に描くなどして、本来の姿とは少し変わってしまい、鉄道マニアの方にとってはちょっと残念かもしれませんが、スクラップの運命をまぬがれて、子供たちの遊ぶ姿を見ながら第二の人生をゆったり過ごしている郵便車は、喜んでいるのではないかと思います。
ゆうびん車 プレイルーム
2010年7月30日
フッターライン
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